資料全体の見直しと想定質問を、メニューから選べる

Microsoftの公式サポートによると、PowerPointのCopilotでは、リボンからCopilotを開き、Skillsメニューで組み込み機能を選べます。「Review this presentation」は、資料の構成、分かりやすさ、話の伝わり方をスライドごとに確認し、改善案を出す機能です。

ほかに、文章が多いスライドを視覚的に整える「Visualize this slide」と、弱い点や聞かれそうな質問を探す「Prepare for Questions」も案内されています。Microsoftは2026年9月の更新で、PowerPoint向けのSkillsを、繰り返す資料作業をまとめて実行する仕組みとして紹介しました。

提案を三つに分け、元資料と一件ずつ照合する

編集部の提案は、六枚ほどの架空のサービス説明資料のコピーで「Review this presentation」を試し、提案を「話の流れ」「分かりにくい表現」「根拠の確認」に分ける方法です。元の資料は残し、AIが変更を提案したスライド番号と理由を別の確認メモへ書きます。

たとえば「二枚目の結論を先に出す」という提案なら、対象者が最初に知りたい内容かを確認します。「数字を強調する」という提案なら、見た目を直す前に数字の出典と集計条件を開きます。質問の候補を出した場合も、AIの回答を作る前に、社内で回答できる人と確認資料を決めます。

架空の資料レビュー記録

資料:社内向けサービス説明・全6枚のコピー
対象者:初めて内容を聞く営業担当
AIへの作業:Review this presentation
提案:2枚目で結論を先に示す
確認する元資料:承認済みのサービス概要
判断:結論の表現を担当者が確認してから採用
想定質問:対象外になる業務は何か
回答者:サービス責任者
禁止:出典のない数値追加、元ファイルへの一括反映

文章を選択してコピーし、練習に使えます。

AIの提案は元資料へ戻って採用資料全体への提案をそのまま反映せず、対象者と根拠に合う変更だけを選ぶため
  1. 既存資料をコピーし対象者と目的を書く

  2. 見直し提案を流れ・表現・根拠に分ける

  3. 元資料と照合して一件ずつ採用を決める

人の確認(手順とは別に見る点)
  • 人が数値、固有名詞、対象者、想定質問への回答者、アクセシビリティを確認

架空の資料レビューを整理した図です。実際の製品画面や検証済みの出力を表したものではありません。

図をSVGで保存

見た目より先に、伝える内容と根拠を確かめる

公式サポートも、AIが生成する内容は不正確、意図と不一致、既存内容と似る場合があるため、共有前の確認と編集を勧めています。資料を整える提案と、資料に書かれた事実の正しさは別です。採用、保留、却下を一件ずつ記録すると、見た目の良さだけで判断しにくくなります。

  1. 対象者と目的

    誰に何を理解してもらい、発表後に何をしてほしい資料なのかを一文で書き、提案が目的に合うかを確認します。

  2. 数値と固有名詞

    金額、日付、割合、製品名、担当名を元資料と照合し、AIが補った内容をそのまま残さないようにします。

  3. 一枚ごとの役割

    タイトルと本文が同じ要点を示しているか、前後のスライドと重複や飛びがないかを人が読み直します。

  4. 共有前の最終確認

    想定質問への回答者、画像の利用権、社外秘の表示、PowerPointのアクセシビリティチェックを確認します。

既存資料のコピーで、提案を一つだけ確かめる

今日は、共有前のPowerPoint資料を一つ選び、元ファイルを残したままコピーを作ってください。CopilotのSkillsが表示される場合は「Review this presentation」を実行し、提案から一件だけ選びます。その提案について、対象者に合うか、元資料で根拠を確認できるかを読み直してから、採用するか決めましょう。