まず、内容を知る
完成形だけでなく、途中の判断も伝える
OpenAIは2026年10月2日の公式ガイドで、長時間の仕事をAIに頼むときは、どの判断をAIが行ってよいか、いつ人に確認するか、役立つ回答とは何かを指定するよう案内しています。結果だけを指示するのではなく、仕事の途中で迷った場合の扱いも決める考え方です。
これは、すべてをAIに任せるという意味ではありません。たとえば資料の見出し順はAIに任せても、掲載する金額の変更や社外への送信は人が確認する、と分けられます。AIが独自に決めてよい範囲が狭すぎると作業はたびたび止まり、広すぎると重要な判断を見落とすおそれがあります。
仕事での使い方
社内案内の作成を、三つに分ける
たとえば、架空の社内研修案内を作る仕事なら、まず「そのまま進めてよいこと」「確認してから進めること」「行ってはいけないこと」に分けます。文章の整え方は任せ、日時の変更は確認を求め、実際の送信は行わせない、という具合です。
依頼文には、目的、読む人、使う材料、完成した状態と一緒に、この三つを短く添えます。AIが質問している間にも、資料の構成案や誤字の確認など、判断に影響しない作業は続けてよいと書けば、止める部分と進める部分が明確になります。
架空の社内案内を作る依頼メモ
目的:社員向け研修の案内文を作る。 進めてよい:見出し、段落、言葉の分かりやすさを整える。 確認する:日時、対象者、申込期限を元資料から変更する必要がある場合。 行わない:メール送信、Web公開、申込者名簿の読み込み。 完成条件:元資料の内容を変えず、300字以内で、変更候補を別に示す。
文章を選択してコピーし、練習に使えます。
使う前に確かめること
止める条件を、仕事に合わせて具体化
練習では架空の情報を使い、AIがどの場面で質問したか、逆に確認せず進めた箇所はなかったかを記録します。想定と違った部分を一つずつ依頼メモへ足すと、チームで再利用できる仕事のルールになります。
お金や契約に関わる判断
価格、発注、支払い、契約条件を変える操作は、人の確認なしに進めないと明記します。
外部へ影響する操作
メール送信、公開、予約確定、顧客情報の更新など、相手に届く操作の直前で止めるようにします。
元の依頼範囲を変える判断
対象者、納期、成果物の種類などを変える必要が出たら、推測で広げず確認を求めるようにします。
今日の小さな一歩
二つの欄を、一行ずつ埋める
今日は、AIに頼みたい仕事を一つ選び、「AIがそのまま進めてよいこと」と「人に確認してから進めること」を一行ずつ書いてください。最初から完全なルールを作らず、判断が分かれそうな点を一つ決めるところから始められます。

